結論から言うと、現在オーストラリアに遠征に来ているクラブ員約一名(=私)は本日アウトランディングしました。

朝、条件はあまりよくないのですが、第2レグが風上に進む向きなので妥協点として100リットルの水を積みます。

外ではサーマリングについて体を使って教えたりと、のどかな感じです。もっと条件がよいとみんな競って機体を出すそうなのですが、今日はなんだか非常にまったり。

後方で支度をしていたのは、新規導入の曳航機ポニー(3機目?)。この機体もエンジンが自動車用のガソリンエンジンに換装されています。水冷なのでエンジンの温度管理が楽で、時間当たりの曳航回数が多くなるそうです。

さて、フライト。

距離を飛ぶなら時間が必要で、でも早い時間だとサーマルのトップは低い。そこそこ悩んだ末に、12:24に離陸しました。初めは4000ft(対地高度3400ft)以下でもがき苦しんでいましたが、4500~5000ft取れるようになったので北に進出します。今日の条件では大差ないですが、基本的に北の方が強い対流が見込めるためです。

写真中央から右手に向かって流れているのは、知る人ぞ知る、越すに越されぬマレー川です。一応一昨日に来た場所なので、すんなり5500ftで通過します。すぐ先にあるCorowa飛行場はすぐ上を通過するので、その旨無線でアナウンスします。

が、第1旋回点のWalbundrieまできたところで、そこまで4000~6000の間で乗り継いできたサーマルがつかめなくなってしまいました。

3500ftで大体降りる場所に目星をつけ、その近くでサーマルを探しますが上がり直すことは叶わず、「家畜が居ない」「穀物が植えられていない」「道路が近くにあり入口らしき轍がある」「フェンス・背の高い木・電線が無い」といった条件を備えた土地に無事着陸。Benallaに連絡を入れお迎えが来てくれることになりましたが、100キロ以上離れているので2時間くらい待ちます。

その間に農場主がやってきて何か助けがいるか聞いてくれましたが、グライダーも人間も何ともなく迎えを待っていることを伝えたら「よかったね」と言って道路から入るゲートの開け方まで教えてくれました。

2時間後、お迎えが到着。GoogleMapのおかげで全く迷うことなくたどり着けたとのこと。

何とか日没前にクラブハウスにたどり着き、夕食にありつけました。迎えに来てくれたお二人に感謝!です。

サイト管理者 Tomでした。