現在オーストラリアに遠征に来ているクラブ員約一名(=私)は、本日やっとクロスカントリーフライトをすることができました。

クロスカントリーフライトとは、出発した飛行場に滑空しただけで帰れる範囲(※)の外側まで進出し、予定外の高度損失があった場合には他の飛行場に降りたりただの農場に降りたりすることを考慮しつつ飛ぶことを言います。

※:遠いほど高くなくてはいけないという斜めの線になりますが、全方向で考えると逆円錐の形になるので「すり鉢」と言われています。

まずは、機体の点検やバッテリー・水バラストの積み込みを済ませ、トラクターにグライダーをつなげます。トラクターは力強いのでけん引には良いのですが、なにぶん遅いので格納庫から発航点まで移動するのに15分以上かかります。

そんな間にどんどん雲は晴れていき、気温は上昇していきます。上昇気流のもとは太陽光の熱なので、期待感が高まります。

上がってみると、トップは6,000ft(1800m)くらいのそこそこの条件。しかし、雲が無くなりすぎて上昇気流の兆候がつかみにくく、やりにくい感じでした。

結局飛行中に本来の計画を断念して120㎞程度のコースに短縮し、3時間ちょうどのフライトを終えて帰還しました。

曳航機も撤収していたので、少しお手伝いしたついでにパチリ。お二人ともとても気さくで、グライダーパイロットにも積極的に「どんなふうに曳航してほしい?」と聞いてくれたりもしていました。お互いにこんな関係が築けるのが理想的ですね。(となると、逆に曳航パイロットはどんなことを聞いて欲しいんでしょうか…?早速聞いてみたいと思います。)

【番外編】

昨日の夕食は、チキンライスのお振る舞いがありました。作ってくれたのは、オレンジの服のシンガポール人のグライダーパイロット。大学の先生だそうです。他にも、ドイツ人、オーストラリア人、イギリス人、日本人が集い、グライダー談議に花が咲く国際色豊かな楽しい夕食になりました。…写真が昼間のように明るいですが、これは夜の7時半です。日没まで1時間以上残っているので、まだまだ少し日が傾いたくらいです。

サイト管理者 Tomでした。