午前中は結構な大雨でしたが、早く耐空検査の準備を済ませたいので午後からの天候の回復を期待して雨の中みんな集まりました。

段々と小ぶりになってくる雨の中、クラブ員Kさんの工場の屋根の下で、近日中に新規導入予定の無線機と比較するための現行無線機のデータ取りなど、屋内でもできる作業を行います。写真はその筋のプロであるクラブ員Yさんからデータの説明を受けるM会長。

まだ完全には雨がやんでいない感じなのですが、待ちきれないので機体の各パーツの重量測定を開始します。姉妹クラブの岡崎飛行クラブから借用した秤に、整備の終わった機体の胴体や翼を乗せていきます。

当然胴体だけでは手を離すとパタンと倒れてしまうので、大勢が人差し指だけで絶妙なバランスをとり、指を離したほんのわずかな時間で安定した計量ができるまで重量測定を繰り返します。工場は屋根だけでなく扉も締め切ることができるので、風の影響でうまく測れないという事が無く、スムーズに作業が進みます。

続いて主翼の重量測定。胴体と違って平たく置けば安定するので、これは楽ちんです。踏まないように注意が必要ですが。

M会長が計測データを記録しながら、昼ご飯を早く食べようとしきりにささやきます。

という事で早めの昼食から帰ってくると、すっかり雨は上がり風も無く暑くもなく、絶好の重量測定日和が待っていました。まずは複座機プハッチを組み立て、重量と重心位置を測定します。

続いて単座機ASW28も、素早く単体部品の測定を終え、組立状態の機体の重量重心位置の測定を行います。似たようなアングルで撮影した2機を比べると、ASW28は胴体も翼も線が細く、スマートさが際立ちますね。なお、翼は敷地内に収まっており、公道にはみ出たりはしておりません。

舵角の測定はコックピットで操作する人が必要なので、ASW28にはクラブ員Sさんが搭乗。日差しが強いとこれが灼熱地獄になるのですが、曇り空のおかげでにっこりと余裕のほほえみ。

無事に2機とも計測を終え、これで耐空検査のための作業は完了です。あとは耐空検査本番に向けて書類の作成が待っています。

ASW28の方はトレーラーも車検の時期を迎えたので、トレーラー内を空にする必要があります。という事でクラブ員Kさんのマイグライダー、JA2323日飛式ピラタスB4の隣に置かせてもらいました。翼の無いグライダーが2機並ぶと、冷凍マグロみたいですね。

で、そのためにショールームから追い出されてしまったミゼット(トップのアイキャッチ画像も)。しばし青空駐車になってしまいます。すみません…。

ということで、予備日に手を付けることなく作業が済んだため、耐空検査の前倒しすら可能な状況となりました。あとは天気がうまくめぐってくるかどうかです。早く飛びたいですね。

サイト管理者Tomでした。