BLIPMAPではそこそこの好条件が予報されていたのですが、蓋を開けてみたら全然違う天気でした。

一つ目は風。昼までには東寄りの南風に変わるはずだったのですが、ずっと無風、時折弱い北風が入る状況。南向きに発航する準備をして風待ちをしたのですが、無風で上がっても高度が取れず、背風が入ると発航中止なので、昼過ぎにピスト交換(ウインチと発航点・ピストの位置を交換し、滑走路を逆向きに使うこと)を行いました。アイキャッチ画像はピスト交換のためバギーで複座機プハッチを引っ張る岐阜支部からの参加者Kさんです。

そして二つ目は上昇気流。これも予報では強さは弱いながらも3000ftくらいまでの背の高さの上昇気流が見込めるはずだったのですが、実際には完全に静穏。雲が薄く広がり日射を遮っていたことや、ここ数日間の雨で地面がかなり水分を含んでいたことが原因でしょうか…。

写真は今日の天竜川の様子。ダムが放流しなかったのか、そんなに水量が多くありませんでした。

南西の方向を見ると、彼方に浜名湖が光っています。

そんな中、見学に来ていた学生さんと一緒にクラブ員Sさんが発航。上昇気流は無かったものの、秋らしい澄んだ空気の中で景色を楽しみながらスムーズなフライトを楽しんでもらえたことでしょう。

夕方になると、だいぶ雲が晴れてきました。この空が昼に見えていたら、もう少し条件が良かったのかもしれません。秋らしいうろこ雲がとてもきれいです。

ピスト交換をしたので、最後のフライトはロングランディングで機体を格納するトレーラーの有る元の発航点まで持っていきます。慣れているはずの滑空場が、降りる場所と向きが普段と違う事で全然違う滑走路に降りているような気分になります。

こちらの写真は、機体の清掃をする岐阜支部からの参加者Kさん。遠いところから大変だったと思いますが、それに見合うフライトができました…よね? 中部日本航空連盟には、遠州グライダークラブすなわち静岡支部以外に岐阜支部と愛知支部があり、普段から相互に交流を行い今回のようにしばしば一緒に飛んでいます。様々な場所で様々な機体に乗れるのは、非常に良い経験になります。

大分肌寒くなり、今日は日が陰ると長袖シャツ1枚ではちょっと足りないくらいでした。寒さが本格的になり冬の季節風が吹く前にたくさん飛んでおきたいですね。

サイト管理者Tomでした。